直江津のスポット

関川河口付近にある琴平神社の境内に、ひっそりとたたずむ石塔があります。
この石塔は、中世の芸能「説教節」の演目である「さんせう太夫」の中に出てくる悲劇の姉弟「安寿と厨子王丸」の供養塔です。
物語はフィクション(童話)ですが、安寿と厨子王丸が人買いに売られた地が「今津=直江津」という事で、供養塔が建てられました。
森鴎外が原話を元に「山椒大夫」として発表し、代表作のひとつとなっています。

DSC_1771 DSC_1773

元々は荒川橋付近に建っていましたが、関川改修の際に現在地に移されました。

山椒大夫のあらすじ

平 安時代の頃、筑紫へ左遷された平正氏に会いに向かった妻と安寿・厨子王丸は、直江津で人買いに騙され、離ればなれになってしまった。安寿と厨子王は丹後の 荘園領主・山椒大夫に売られ、奴隷となった。数年後、安寿は厨子王に脱走をすすめ、厨子王は無事に逃げるが安寿は殺されてしまう。厨子王はその後出世し、 山椒大夫に奴隷の解放などを命じる事ができた。その後厨子王は、佐渡にいる盲人になった母親と再会する。

所在地・アクセス

新潟県上越市中央3丁目11-21 琴平神社境内

直江津駅から徒歩30分

アクセスマップ