地区連日記

観音寺(^-^ゞ

2013/09/02

今回は直江津駅から北の方角徒歩5分の所にある観音寺を紹介したいと思います
 
観音寺は、前九年の役で奥州に行く途上の源義家と頼義が、戦勝祈願に守護の観世音菩薩を奉安する観音堂の建立を求め、豪族直江次郎によって華園寺内に、康平年間(1058〜64)創設された寺院です
 
その後華園寺が高田に移ったことから、残された観音堂は、1570年(元亀元年)に曹洞宗慈眼山観音寺と改められて現在に至っています。境内には、源義経が奥州に逃げる際に兜を捨てたといわれる兜池があり、実際に兜もあります
 

本堂は、1898年(明治31年)の直江津大火で焼失後、1923年(大正12年)から1928年(昭和3年)にかけて再建された、木造二階建ての土蔵造です。これが一番の特徴で、火災に対する備えを第一にしています
 
その備えは内部の造作にも見られ、内陣の仏壇には本尊を真下に下ろす仕掛けがあり、火災の際にはここから本尊を出して後ろの扉から運び出せるようにしています
 
屋根は桟瓦葺、入母屋造で、向拝は唐破風造、銅板葺、格天井です
 

この向拝には龍の鏝絵があり、置物師は高橋丈次郎と高野正一、図案師は中沢幸作という人です
 
内部は、中央部の天井が高くなっており、両端は天井が低く二階部分があります
 
二階は、物置になっているようです
 
土蔵造の寺院は、昔火災の多かった直江津を象徴するもので、直江津に6棟が集中しています。これは全国でも稀に見る寺院群がある直江津の観音寺を是非見に来て下さい
 
 

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